同時期に発売された米マイクロソフトの「XboxOne(エックスボックス・ワン)」が年末までに300万台を販売する好調ぶりだが、PS4は割安な価格も好感され、さらにそれを上回る売れ行きだ。
ライバルの任天堂が、2年目を迎えた「Wii U(ウィー・ユー)」の今期販売計画を900万台から280万台に大幅に下方修正したのと比べると、PS4の躍進は際立つ。
ソニーはお膝元の日本市場での発売に向けて慎重に準備を進めてきた。「黒字化に4年かかったPS3と同じ轍(てつ)は踏まない」(関係者)という強い思いがあったからだ。
対策の一つが、携帯型ゲーム機「PS Vita(ヴィータ)」やスマートフォン(高機能携帯電話)との連携だ。外出先ではこれらの携帯端末でPS4の画面を起動して遊び、帰宅後はPS4で続きを楽しめる。スマホとゲーム専用機の間で、遊び時間の奪い合いが起きている中、PS4はスマホと共存する道を選んだ。