【底流】日本ゲーム市場に厳冬の兆し 「ソニー本気じゃない」PS4先送りに憤るファン (1/4ページ)

2013.10.27 07:00

  • 米マイクロソフトが日本で初披露した新型ゲーム機「XboxOne」=9月17日、東京都中央区

 クリスマス商戦を彩るゲーム業界だが、今年の国内市場は“厳冬”の兆しがある。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と米マイクロソフト(MS)が、海外ではクリスマス商戦に投入する次世代据え置き型ゲーム機を、日本では来年発売に先送りしたためだ。(米沢文)

 家庭用ゲーム機における日本市場の存在感の低下は否定できない。こうした中で、昨年の発売以降、販売不振にあえぐ任天堂の「Wii U(ウィー・ユー)」が、商戦の中心に浮上している。

 日本の存在感低下

 「日本で最初に発売しないと聞いて、ソニーは本気じゃないと感じた」

 ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」を愛用するゲームファンの男性会社員(35)は、憤りを隠さない。ソニーが欧米で11月に発売する約7年ぶりの新型ゲーム機「PS4」の発売を、日本は来年2月に先送りすると発表したためだ。

相次ぐ“ジャパン・パッシング”に対する失望感は大きい

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