ソニーは12日、レンズ交換式デジタルカメラで世界シェア15%を目指す方針を示した。キヤノン、ニコンの2強を追撃する。
同日、一眼カメラの最上位機種を4年ぶりに更新するなど攻勢を強めており、デジタルカメラ市場の中でもレンズ交換式など、成長が見込まれる分野でソニーファンを掘り起こす。
ソニーデジタルイメージング事業本部長の石塚茂樹業務執行役員が同日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じ、デジタルカメラ戦略を明らかにした。
ソニーのレンズ交換式カメラは一眼カメラのα(アルファ)ブランドと、ミラーレス一眼のNEXブランドを展開する。
中でも、ミラーレス一眼は金額ベースで世界市場の8割を占める11市場のうち、11年度は米仏など7市場で1位を、4市場で2位を確保したという。
石塚氏は、レンズ交換式カメラの今年度の目標に掲げた世界シェア15%について、「(キヤノン、ニコンに次ぐ)3位であり、昨年度の11%に比べ上位に近くなる。しかし、20%取れないと存在価値は弱く、15%はあくまで通過点」と話す。