電子書籍市場の拡大に向けた専用端末の低価格化に拍車がかかってきた。楽天が7月に7980円の「コボタッチ」を投入。1万~2万円台が主流だった専用端末市場で低価格化の口火を切ったのに続き、ソニーも今月21日から独自端末「リーダー」で1万円を切る新機種の販売を始める。
6日には、日本市場への参入を表明している電子書籍最大手の米アマゾンが、専用端末「キンドル」シリーズで最安値が69ドル(約5400円)の廉価モデル「ペーパー・ホワイト」を発表。今後、市場の主導権をめぐって各社の販売競争が激しくなりそうだ。
ソニーの新機種「リーダーPRS-T2」は、ページ送りの際に起きる白黒反転を減らし、快適性を向上。交流サイト「フェイスブック」に対応する機能を加え、本の感想などをネット上で共有できるようにした。希望小売価格は9980円で、従来機種よりも約5000円安い。端末の性能を高めると同時に価格を引き下げ、楽天の「コボタッチ」に対抗する。