「和歌山ラーメンタクシー」は快走するか 先輩は香川「うどんタクシー」 (3/4ページ)

2012.3.20 18:00

 同社タクシー部の糸田川哲也運行課長は「当社の試験をクリアしていただければ、他社のドライバーもうどんタクシーを運転できます。今のところ、名乗りを上げる人はいませんが」。

 現在、うどんタクシーのドライバーは8人。うどんの場合、2軒以上回るときは「麺は1玉か2玉でトッピングやサイドメニューはできるだけ食べないように勧めている。ラーメンなら味が違っても2軒くらいでは」とみる。

 糸田川課長は「瀬戸大橋開通や高速道路の料金が千円になるなどして、多くの観光客が来てブームになったが、はやり廃りがある」と指摘。18年に公開された、香川県を舞台にしたユースケ・サンタマリア主演の映画「UDON」。撮影にも全面協力し、知名度はアップしたもののいつまでも人気を維持するのは難しいとも。

 今秋発車に向けて

 和歌山市の計画では、7~8月に2~3回に分けて研修、8月末から9月にかけてラーメンの基礎知識と専門知識に関する筆記試験を実施。合格者には認定証と、車のボディーや窓ガラスに貼るステッカーを交付し、10~11月の走行開始を見込んでいる。

 これに対し、琴平バス・タクシー部の糸田川課長は「ステッカーを付けて走るだけでは、うまくいかないのでは。映画の効果も大きかった。こっちは『うどん県』として売り込むなど県あげて力を入れている。和歌山もラーメンの映画ができるなどすれば効果は大きいでしょうが」とアドバイス。

(次ページ)和歌山の認知度は低い