キャリア

あの投資家はどうやって大金持ちになったのか 歴史的に振り返る (1/3ページ)

 プレジデント夏号(2019年6月28日発売)では「投資」をテーマにお話ししましたが、ここではさらに“伝説の投資家”をご紹介しましょう。今も語り継がれる彼らの生き様や言葉の中には、勝てる投資のヒントが隠されているかもしれません。

 世界一の大金持ちは、世界一のケチ!?

 まず女性投資家ですが、歴史上もっとも有名なのは、19世紀のアメリカ人のヘティ・グリーンです。捕鯨業で財を成した父親から100万ドルもの遺産を相続した彼女は、南北戦争で劣勢だった北軍側の公債を買いまくるという大博打に勝ち、大金を稼ぎます。さらにそれを元手に、大陸横断鉄道への投資や不動産、株の空売り、国債、貸金業、投資信託、商品先物などでも大きく儲け、1億ドル以上を稼ぎました。彼女は「ウォール街の魔女」と恐れられ、当時「世界一の大金持ち」と言われました。

 しかし彼女は「常軌を逸したケチ」としても有名。1食の食事代はわずか5セント、移動は常に乗合馬車、服はボロボロにすり切れた黒いドレスで、ほとんど洗わず、新聞紙を挟んで寒さをしのぎました。また医者代をケチったせいで、膝を脱臼した息子は足を切断するはめになり、自身も医者代を浮かせるためヘルニアの痛みをガマンしました。彼女は「世界一のケチ」として、ギネスブックに認定されました。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus