元受付嬢CEOの視線

元受付嬢が「ブラックリスト」を公開 こんなお客様はイヤがられる

橋本真里子
橋本真里子

 自分が何者で、何が目的でここにいるのか。どんな業務を担当している人に会いたいのかなどまでをきちんと説明してもらえれば、おつなぎすることは難しくても、資料や名刺をお預かりし、お渡しすることは可能だったりもします。受付嬢の事情、会社側の事情も考慮して往訪するといいと思います。

 あと、話が長い人! これも受付嬢には嫌われます。なぜなら受付に行列ができてしまうからです(笑)忙しくない時はいいんですけどね。

すべての受付嬢が嫌う…それは臭う人

 受付嬢の「嫌いランキング」で必ず上位に入ってくるのが、臭う人です。「でも、受付嬢とは一瞬しか接しないし、そんなに嫌なもの?」という質問が聞こえてきそうです。

 なぜ、受付嬢がニオイに対して敏感かというと、商談などをおこなった「会議室にニオイが籠るから」なんです。

 大体会議の時間は1時間単位です。1時間、密室に近い会議室に籠ると結構なニオイが残ります。そしてほとんどの会社は会議室が足りていない状況で、次から次に利用者が入れ替わります。受付嬢がいる会社はその会議室の清掃や整頓を受付嬢が担当するのですが、ニオイが残っていると次の利用者に不快感を与えてしまうのです。それが商談だったりすると、ネガティブな材料になりかねません。

 会議室にニオイが残っていると受付嬢はダッシュで消臭スプレーを取りにいきます。定期的に来られるお客様の場合は、清掃に行く段階で消臭スプレーを持っていくのです。受付によってはまさに「ニオイのブラックリスト」を用意しているかもしれません(笑)

 いや、笑い事ではないですね。本当に「要注意なお客様」というのは共有していました。ニオイの種類は様々です。生活習慣におけるニオイもあれば、香水が強いケースもあります。また、午前中にありがちなのは「お酒臭さ」です(笑)

 清掃に入るだけの受付嬢も辛いのですから、その後の利用者はもっと辛いと思います。個人的な嗜好で判断しているわけではなく、受付嬢という仕事をまっとうしようと思えば思うほど、ニオイには敏感になってしまいます。

少し意外?…早く来すぎる人

 「目的のない来社」「臭う人」。この二つを受付嬢が嫌う傾向にあることはある程度予測できるかもしれません。ですので、ちょっと意外なお話もしたいと思います。

 時間を守って来られるお客様はもちろん受付嬢に好まれると思います。しかし、「早すぎる」のは逆効果です。受付嬢はあまりにも早すぎる時間に来られるお客様を嫌がる傾向があります。

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