メイクする時に最も気を使うパーツ
お客様とお会いする日、メイクの仕上がりでこだわるのは眉毛や肌です。眉毛の形で人に与える印象は大きく変わりますし、眉毛がおかしいとすべてが台無しです。相手に「敬意」を示したいときには、清潔感を出すことがもっとも大切だと思います。そのため、肌がきれいな印象を与えられるようなメイクを心がけます。
また昼と夜とでもイメージを変えるようにしています。昼は商談がメインなのでメイクは濃すぎず薄すぎず。夜は会食がメインなので、日中より華やかな印象を与えられるよう心がけています。照明の暗さを考慮することもあります。
アイメイクを濃くするならリップも…というように、ポイントメイクのバランスにも気をつけています。
すっぴんもまた自己表現
これまでご説明したように、私にとってメイクはルーティンであり、社外・社内の人々への意思表示、そして自分の自信を補ってくれるものです。つまり、メイクは私にとって自己表現方法のひとつです。ですから、メイクが思うようにいかなかったりすると逆にテンションが下がりがちです。
メイクが就業規則でない限り、すっぴん出社もまたその人の表現だと思います。日本ではメイクが女性の身だしなみのひとつだと考える風潮が強いですが、私自身、弊社の女性社員がノーメイクで出社してきても特別な感情は抱きません。
マリリン・モンローの名言のひとつに、「笑顔は女の子ができる最高のメイク」という言葉があります。メイクをしていても無愛想や表情が乏しくては意味がない。逆にメイクはしていないけど、笑顔で接してくれる人には好印象を抱く。メイクをしているか、していないかよりも大切なことがあると思います。
男性も「すっぴん」出社、いかがですか
弊社に古株メンバーのひとりで、イケメンの社員がおります。その彼が、髪もセットせず、いつもはかけていないメガネをかけて出社したことがありました。私はその彼を二度見してしまいました。「あれ? 今日、新入社員の人いたかな!?」と。私が「今日どうしたの!? 雰囲気違うね」と声をかけると、「今日はすっぴんなので…(笑)」と返ってきました! 私以外の全員に同じようなことを言われたそうです。いつもイケメンな彼ですが、その日はイケメンを“お休み”した日でした。
男性が自身を「すっぴん」と表現するユーモアに社内が和みました。その後もたまに「すっぴん出社」するのですが、コミュニケーションの一環になっているようで、思わぬ効果があったことが印象深かったです。
「バッチリメイク出社」の日もあれば「すっぴん出社」の日もある。男女問わず、自分を自由に表現できるべきだと思います。
【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら