ビジネスパーソン大航海時代

世界を良くするライジングサンへ ファンド投資家という生き方~航海(9)

小原聖誉
小原聖誉

 「ええ。無料で相談をうけていました。最初は開発だったり、チーム作り、そして営業方法のようなものです。一定の数のスタートアップを支援したのちに、ノウハウが蓄積されてきましたのでアクセラレータープログラムを提供開始しました。3カ月をひとつの期間として、ガッチリと支援していったのです。累計で200社のスタートアップを無料で支援しました」

 今でこそアクセラレータープログラムは大企業中心に増えていますが、当時は希少だったはずです。それを無料で提供されていたということに驚きました。

 どうやって維持されていたのでしょうか。

 「私のスタートアップ支援活動を見てくれた朝日新聞社が、アクセラレータープログラム(朝日メディアアクセラレータープログラム)を提供する時にお声がけしてくれたのです。はじめて提供されるので自分の運営ノウハウが活きるのです。いくつかの大企業アクセラレータープログラムの運営も携わらせていただきました」

 なるほど、そのようなビジネスに派生するのですね。

 ところでスタートアップの課題は事業立ち上げではありませんよね?

 「はい、スタートアップの経営課題は“HOW(どうやってやるのか)”と“カネ”が非常に大きいです。アクセラレータープログラムでは“HOW”も支援しつつ、資金調達の支援もするようにしました。それもプログラムの目玉になります。スタートアップが資金調達をするためにはVCに20~30社会う必要があると思っています。紹介をしてもなかなか決まることはありません」

 なるほど、それでアクセラレータープログラムだけではなくファンドも作ったということですね。

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