「ええ。無料で相談をうけていました。最初は開発だったり、チーム作り、そして営業方法のようなものです。一定の数のスタートアップを支援したのちに、ノウハウが蓄積されてきましたのでアクセラレータープログラムを提供開始しました。3カ月をひとつの期間として、ガッチリと支援していったのです。累計で200社のスタートアップを無料で支援しました」
今でこそアクセラレータープログラムは大企業中心に増えていますが、当時は希少だったはずです。それを無料で提供されていたということに驚きました。
どうやって維持されていたのでしょうか。
「私のスタートアップ支援活動を見てくれた朝日新聞社が、アクセラレータープログラム(朝日メディアアクセラレータープログラム)を提供する時にお声がけしてくれたのです。はじめて提供されるので自分の運営ノウハウが活きるのです。いくつかの大企業アクセラレータープログラムの運営も携わらせていただきました」
なるほど、そのようなビジネスに派生するのですね。
ところでスタートアップの課題は事業立ち上げではありませんよね?
「はい、スタートアップの経営課題は“HOW(どうやってやるのか)”と“カネ”が非常に大きいです。アクセラレータープログラムでは“HOW”も支援しつつ、資金調達の支援もするようにしました。それもプログラムの目玉になります。スタートアップが資金調達をするためにはVCに20~30社会う必要があると思っています。紹介をしてもなかなか決まることはありません」
なるほど、それでアクセラレータープログラムだけではなくファンドも作ったということですね。