SankeiBiz for mobile

商店街の不安、消費税増税で鈍る客足 「これ以上は耐えられない」

記事詳細

商店街の不安、消費税増税で鈍る客足 「これ以上は耐えられない」

更新

 総菜店を営む石塚貴之さん(28)も増税を機に10円単位での値上げに踏み切った。材料代なども高騰し、苦渋の決断だったという。客には、値上げの理由を丁寧に説明、来年の10%引き上げ時には価格を据え置くことも話し理解を求めた。石塚さんは「目減りはしていないが、安さが求められる商店街。この先どう影響していくのか分からない」と懸念する。

 据え置きも不安

 価格を据え置いた店舗の不安も尽きない。トマトを中心にした野菜を販売する関川里美さん(55)は契約農家と交渉して仕入れ値を抑えることなどで価格転嫁を回避。それでも遠方からの客足は鈍る傾向にあるという。「頑張るしかないが、これ以上の増税には耐えられない」。関川さんの表情はさえない。

 靴店を営む東間賢一さん(66)も、在庫をうまく活用することなどで価格を据え置き、増税前並みの売り上げを何とか確保しているという。「仕入れ値が予想以上にはね上がり便乗値上げが横行しているように思う。いつまで今の価格を維持できるか分からない」と訴える。

ランキング