SankeiBiz for mobile

【8%消費税】「3%」重み実感の夜 コンビニ、ファミレス、居酒屋

記事詳細

【8%消費税】「3%」重み実感の夜 コンビニ、ファミレス、居酒屋

更新

 「税金は増えるし、給料は上がらないし。もう飲むしかないですね」。コンビニ前で同僚3人と缶ビールで乾杯していた東京都板橋区の会社員、横山哲也さん(37)はこう話した。すでにビールケース1箱を買い、「増税に向けて準備万端」という。

 午前0時になると早速新たな税率の適用が始まり、購入した商品は自動的に8%で販売された。0時過ぎにたばこやジュースを購入した飲食店経営の馬場航さん(32)は「日付は特に気にしていなかった。もう8%になってしまったんですね」と残念そうに話した。

 ■居酒屋「財布のひもが…」

 3月31日からの継続営業で、1日未明に限り、税率5%で商品を提供する東京都新宿区の居酒屋チェーン「和民西新宿プラザ通り店」は「駆け込み飲み」で訪れた客でにぎわっていた。

 「和民」では増税後も客足を保とうとメニューを刷新。全店共通で、その日取れた魚を店でさばいて提供するなど、新サービスを始めた。以前からあるメニューについては本体価格を維持。値段の表示も一律税抜き価格とした。

 最後となる「税率5%」での同期会を楽しんでいた国分寺市の会社員、島田一樹さん(29)は、「同期との飲み会は増税分の3%に勝る。なるべく飲みの回数は減らしたくない」と強気のコメント。一方で「実際財布のひもはある程度かたくなるのかな」と、増税の重みに不安の色も見せた。

ランキング