日本人が信じ込む中国経済の虚像 日本製品の存在感の大きさ
更新報道されないことに真実あり
今回筆者が意図するのは、そういう過去のマスコミ報道、つまり「報道されたこと」を今になって蒸し返して苦言を呈することではありません。「そのときに報道されなかったこと」、そして、「その後も報道されていないこと」に真実が隠されています。具体的には、2年前もその後も被害に遭っていない日本企業や製品などが多数あり、それらが中国市場での大活躍しているのです。
まずは、一般人の眼に触れないため、日本製として排除できない分野での存在感の大きさに目を見晴らされます。盛況の中国アパレル業界を支える工業用ミシンの製造および精密部品のブラザー、ペガサス、ジューキなどの製品は、故障がなく、あらゆる素材への対応が可能で、他国製には代えられないと大好評です。
ビル、マンション、公共施設などのエアコン、エレベーター、トイレ、キッチンなどでは、ダイキン、日立、TOTOなどの会社が浸透しているそうです。
日本のアニメや漫画、キャラクター製品など、いわゆるサブカルチャーに関しても、中国青年男女のライフスタイルに取り込まれており、日本語の“御宅族”が、新中国語にもなりました。