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【まぜこぜエクスプレス】地域の若者に働く場を 「麺処はるにれ」

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【まぜこぜエクスプレス】地域の若者に働く場を 「麺処はるにれ」

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「麺処はるにれ」で働く若者たち=2014年5月4日、東京都品川区(山下元気撮影)  東京都品川区の東急大井町線・戸越公園駅から徒歩1分。レトロな商店街の奥まった一画に「麺処はるにれ」はある。“遠くの有名店より近くの優良店”というコンセプトを掲げて2008年にオープン。地域の味として愛されているラーメン店だ。看板メニューのしおラーメン(670円)は、澄んだスープと自家製の細麺が特徴。国産の鶏、豚、昆布、香味野菜などからとった、化学調味料を使わない繊細なダシのうま味と香りを長めの細麺で味わえる。

 店内は落ち着いた雰囲気で、客の6割は女性。家族連れやお年寄りからも愛されている。

 経営母体は、荏原町駅(品川区)近くにある学習塾「エルムアカデミー」。長年、子供の教育に携わるなかで、ひきこもりや発達障害の子供たちの教育支援も行うようになった。

 はるにれのオーナーは塾講師だった小原祐二さん。ラーメン屋に勤めていたときに、アルバイトらが働くことで変わっていく姿を目の当たりにし、塾の卒業生が働ける場を作ろうと、はるにれをオープンした。「地域で育った若者が、地域に根を張り、地域を活性化していくのを応援したい」と、エルムアカデミー代表の矢沢宏之さんは語る。

 人気メニュー「汁なし担担麺」を冷凍麺にした通信販売をひきこもりなどの若者の社会体験活動として行っているほか、店の隣接地を「しながわ若者サポートネット」の多目的フリースペースとして活用するなど活動を広げている。(SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 ■「麺処はるにれ」 東京都品川区戸越5の19の2戸越公園駅前ビル。(電)03・3785・5815。営業時間:午前11時30分~午後11時(定休日なし)

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