何で俺に！？

　今年の正月旅行は４年連続でラスベガスに行ってきました。

　去年は初めてラスベガスで年を越して元旦に楽しくカジノのスロットマシーンで遊んでいたら、若いアメリカ人らしき男が僕に近づき、僕の顔を見て「ファッキンハッピーニューイヤー！」と言ってきました…何百人と人がいる中で何で俺にだよ！

　でも、本場の「ファッキン」を初めて聞いたなとか複雑な思いをした年明けでした。

　雪辱のグランドキャニオン

　そして今回のラスベガス旅行の一番の目的はグランドキャニオンに行く事でした。４年前にもグランドキャニオンツアーに申し込んだのですが、その日は雪でした。しかしガイドのおじさんがやたらにテンションが高く、これから行く雪の日のグランドキャニオンがいかに素晴らしいかを力説し、飛行機の中ではビデオを回し、「みんな、グランドキャニオン最高！」と投げかけられ、テレながら「フー最高！」と言ったりしたのですが、離陸して３０分くらいしたらグランドキャニオンの空港の路面が凍って着陸出来無いとのことで引き返しツアーが中止になった事があります。

　ビデオに向かって言った「フー！」を返せと思いましたが、こればかりは仕方ありません。しかし一番ビックリしたのは、先ほどのグランドキャニオンに向かう飛行機の中のみんなの映像を２０ドルで売っていた事です。さすがにグランドキャニオンに向かう自分たちの映像を買う人はいませんでした。

　景色最高！

　そして今回、晴天に恵まれ無事にグランドキャニオンに行くことが出来ました。ここは地球か？と思うほど異次元の景色。あまりにも壮大で遠近感が無くなり、何十キロも先の地層に手が届きそうな錯覚を起こしてしまうほどでした。

　偶然オードリー！

　今回日本人が８人ほどのツアーでしたが、何と偶然オードリーの若林君とその後輩のビックスモールンのゴンくんがツアーに参加していたのです！　ちょっと照れくささがあるのに、ガイドのおばちゃんが開口一番、「あなた方を、お、も、て、な、し、」とボケてくるキャラの強い方で、その後もグランドキャニオンの景色を見たら「じぇじぇじぇってなるよ」、「笑顔を皆さんに倍返しだ」とかボケまくり、最後は、「グランドキャニオンからもらったパワーいつ使うの、今でしょ」を完全に若林君に向かって言ったのです。

　僕は心の中で若林どうすんだ！？　笑うのか？　ツッコむのか？　と思ったら、若林君は「…はい」と困りながら答えただけでした。先輩芸人の僕は出来るだけ気配をけして難を逃れました。

　色々ありましたが、最高の正月旅行でした。（お笑いコンビ「アンジャッシュ」　児嶋一哉／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■アンジャッシュ　１９９３年に結成された児嶋一哉と渡部建によるお笑いコンビ。スクールＪＣＡ１期生。２人は東京都八王子市出身で、都立日野高校の同級生でもある。２００３年、「爆笑オンエアバトル」（ＮＨＫ）第５回チャンピオンに輝く。「エンタの神様」では“コント仕掛けのスペシャリスト”と紹介された。

プロダクション人力舎・公式ＨＰ　ｗｗｗ．ｐ－ｊｉｎｒｉｋｉ．ｃｏｍ

　■こじま・かずや　１９７２年７月１６日生まれ。Ａ型。プロ麻雀士の資格を持つ。趣味は格闘技、バイク（大型自動二輪）。

　【ガイド】

☆ＮＨＫ　Ｅテレ「Ｇｏｏｄ　Ｊｏｂ！会社の星」、テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ！」、千葉テレビ放送「白黒アンジャッシュ」、東京メトロポリタンＴＶ「Ｇｉｒｌｓ　ＴＶ！　ｆｅａｔ．ＳＵＰＥＲ☆ＧｉＲＬＳ」にレギュラー出演中。

☆１１日放送のＷＯＷＯＷ「シネコミ発！　みんなでロードショー生会議」（後１０・００）に出演。