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すてきな「フクロウ」に出会えた 平松昭子
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東京・青山の「kate spade new york」に新しい黒いフラットシューズを探しに行きました。イメージ通りのものがあり、色違いでシルバーもステキでした。両方お買い物することに決めると、次はお店に入った時から気になっていたフクロウのiPadケースをもう一度検討してみることにしました。
するとお店の方が、同じフクロウのいろいろな形のバッグを1階から私のいる2階まで運んできてくださり、クラッチバッグとハンドバッグ、おそろいの小さながま口財布まで見せてくれました。
巾着型のパーティーバッグは、ふくろうがゴールドのドレスに身を包んでいるみたいです。ああ、全部欲しい。フクロウは縁起のいいモチーフですので大好きです。福来朗、福籠、不苦労、福老など、いろいろな当て字があります。しかし、なかなか好みのお顔に会えず、まだ、フクロウ柄の帯しか持っていません。この帯には、大きなフクロウと小さなフクロウが寄り添っています。
じっくり考えて、一番使用頻度の高そうなハンドバッグにしました。フクロウの大きな目がついていて、体の部分はゴールドの丸い素材がうろこのように何枚も重なり角度によって光り方が変わります。
それから数日後、着物雑誌の撮影がありました。3パターンのコーディネートのうちの一つに、フクロウのバッグを合わせる事に。カメラの前に立ち、バッグを腕にかけてポーズをとりました。フクロウはとってもうれしそうでした。しかし、彼の目力が強すぎたのか、カメラマンさんに「もう少しバッグを斜めにしてください」といわれ、仕方なく顔をちょっと横顔にしました。かわいそうになり、自宅に着いてから衣装部屋の一番いい場所に置いてあげることにしました。フクロウは毎日誇らしげに輝いています。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)