お金で損する人・得する人

あおり運転に備える自動車保険のドラレコ特約 年末年始のトラブル対策に

高橋成壽
高橋成壽

 長距離運転で起こりがちな高速道路の車線越えなどを警告したり、事故時には自動的に保険会社と連携したり、事故時のデータを保険会社に自動転送したりと、非常に優れていると感じたため、自分の自動車保険でもドラレコ特約を付けることにした。幸いにしてまだ事故はないが、安心して自動車を運転できていると感じる。

 なお、今回の話と少しそれるのだが、保険会社提供のドライブレコーダーを使うと、自動車運転手の技術診断ができる。これを応用して、実家に暮らす親の車に保険会社提供のドラレコをつけることで、子が親の運転技術を把握できるという使い方もありそうだ。

 本来は、安全な運転を促すための取り組みのはずだが、高齢者の免許返納も話題になっている昨今。客観的に親が危険な運転をしていないかを、子が確認し親に示すことで、高齢者による危険な運転も減らすことができるだろう。

 もし、現在の自動車保険にドラレコ特約が付いていない場合は、現在加入中の自動車保険を強制的に打ち切って、新規契約にしてしまうという方法もある。ぜひ、自動車保険の販売会社に確認してほしい。今ならまだ、年末年始の帰省に間に合うかもしれない。

高橋成壽(たかはし・なるひさ)
高橋成壽(たかはし・なるひさ) ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
寿FPコンサルティング株式会社代表取締役
1978年生まれ。神奈川県出身。慶応義塾大学総合政策学部卒。金融業界での実務経験を経て2007年にFP会社「寿コンサルティング」を設立。顧客は上場企業の経営者からシングルマザーまで幅広い。専門家ネットワークを活用し、お金に困らない仕組みづくりと豊かな人生設計の提供に励む。著書に「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」(廣済堂出版)。無料のFP相談を提供する「ライフプランの窓口」では事務局を務める。

【お金で損する人・得する人】は、FPなどお金のプロたちが、将来後悔しないため、制度に“搾取”されないため知っておきたいお金に関わるノウハウをわかりやすく解説する連載コラムです。アーカイブはこちら

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