そういった基礎研究と応用研究をつなぐ社会課題設定プログラムをマナイでは開発している。生徒の興味を軸としつつ、学問研究と社会課題が繋がる環境があることがマナイの他にない強みだと自負している。
新たな出発点に立ったマナイ
今月9月7日、ついに、マナイが正式にオープンした。2014年暮れに狼煙をあげた本活動の一旦のゴールであり、同時に新たな出発点である。
一期生に関しては他の高校(通学制、および通信制高校)に在籍する生徒を対象とするかたちでの開校となった。申請予定であるWASC(インターナショナルスクールの認定資格・卒業生にとっては多くの大学への出願資格となる)の取得時期に関して当校側ではコントロールできない点が多く不透明であり、生徒の大学受験時のことを考えての結論だ。フルタイムの高校としての通学を希望していた生徒にとっては想定を狂わせてしまったが、卒業資格発行という学校のひとつの役割を担わず、純粋に教育要素を持つ研究所としてスタートすることとなった。今回マナイに参加する12名の生徒は、自らの研究テーマを持ち日々科学的探求活動を行う。
次期の生徒募集について、また途中参加についての相談も、絶えず受け付けているので気軽に声をかけていただきたい。
【教育、もうやめませんか】は、サイエンスに特化したインターナショナルスクールの代表であり、経営コンサルタントの経歴をもつ野村竜一さんが、自身の理想の学校づくりや学習塾経営を通して培った経験を紹介し、新しい学びの形を提案する連載コラムです。毎月第2木曜日掲載。