中高私立と塾通いで3000万円!? 「教育費貧乏」に転落する親たち
配信元:PRESIDENT Online 更新ところが、今は大卒者は2人に1人になり、大卒の意味が違ってきている。大学進学の大衆化が進み、当たり前のことになってきたのだ。しかも日本私立学校振興・共済事業団によると、昨年、私立大の約44%が定員割れを起こしており、大学進学はそれほど難しいことではなくなってきている。つまり、大卒の資格を手に入れるのは、4年間の学費さえ払えれば、それほど困難なことではないようになってきたのだ。入試が厳しかった1990年頃とは大きく異なってきている。
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このような状況になれば、昔のように大学生になったら将来がある程度約束され、入学後、勉強しなくても就職できたという状況が崩れてくる。大卒という肩書では差がつかないのであれば、大学で学んで成長することが必要になってくる。今の大学生は、有名大学であろうとなかろうと、学生はしっかり学んでいる。出席率も高く、昔と大きく変わってきている。
大学合格は中高一貫校への進学が近道
こうなってくると、どこで差をつけるかだが、それはやはり難関有名大への進学ということになる。メガバンクや商社など、学生の人気企業の就職では、東京大、一橋大、早稲田大、慶應義塾大など、有名大からの採用者は多く、卒業生に対する就職者の割合も高い。それ以外でも、キャリア官僚は東京大出身者ばかりといっても過言ではない状況だ。有名大出身者は卒業後の選択肢が広い。