進化するペースメーカー、MRI対応型が主流に 4年間で普及
更新こう話すのは、重度の不整脈を抱え、埋め込み型ペースメーカーを使用する無職の女性(72)=板橋区。平成23年にMRI対応型でないものを装着したが、昨夏、主治医の勧めで対応型に交換した。その半年後の今年2月、交通事故に遭い、脳挫傷と骨折で救急搬送された。ペースメーカーを交換していたため、MRIで脳の精密検査を受け、異常がないことを確認できたという。
<< 下に続く >>
年間約160人の患者にペースメーカーの埋め込み手術を手がける日本大医学部の中井俊子准教授(循環器内科)は「MRI検査をしたくても受けられず、CT(コンピューター断層撮影装置)で代用したり、検査を諦めたりしていたペースメーカー使用者は多かった。患者らが抱えていた不安を解消できたことは画期的だ」と話している。