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高カカオチョコで便通改善期待 50~60代女性が支持

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高カカオチョコで便通改善期待 50~60代女性が支持

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 カカオ成分の比率を高めて脂肪や砂糖を減らした「健康志向チョコレート」の売れ行きが伸びている。血圧低下や便通改善などの効果が期待できることから50~60代の女性を中心に支持を集めている。チョコ業界首位の明治は「今回はブームではなく定着する」とにらみ生産体制を強化する。

 明治は1998年にカカオの含有率が通常の2倍を超える「チョコレート効果」シリーズを発売した。当時、カカオに含まれるポリフェノールが動脈硬化などを防ぐ効果があるとの認識が少しずつ広がっていた。

 その後数回の「健康ブーム」(広報)を経て軌道に乗り、2014年度に50億円だった売上高は15年度に70億円に拡大。16年度は100億円を見込んでおり、9月から増産に踏み切る。

 チョコは食べると太るイメージがあり、体重を気にする大人にとって甘く危険な誘惑を放つお菓子と見られがちだ。健康と結び付けにくいが、近年は固定観念を覆すような研究結果が報告されている。

 明治は14年に愛知学院大などと共同で、ポリフェノールを多く含むチョコを使って実証研究した。大人の男女計347人に4週間毎日食べてもらった結果、血圧が下がったり、善玉コレステロールが上昇したりする効果が確認された。

 15年には帝京大とも共同研究を実施。カカオ成分の比率が72%と高いチョコを便秘気味の女性に摂取してもらったところ、便通の改善がみられた。NHKの情報番組が2月に研究結果を取り上げ、人気に弾みがついた。

 明治の広報担当者は「主な購入者は50~60代の女性だが、最近は30~40代も増えている。健康志向チョコレートは一つの分野として確立されていくのでは」と説明している。

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