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増殖する「ヌーボー」 ワイン以外の商品で“解禁日”が流行るワケ

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増殖する「ヌーボー」 ワイン以外の商品で“解禁日”が流行るワケ

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 こうした業界や企業ごとに独自の「ヌーボー」時期を設ける動きは広がりをみせている。原材料の生産地や会社などによって異なることもあるが、7月にはオリーブオイル、8月にはトマト、11月~翌年4月にはオニオンなどのヌーボーもある。

 食文化を研究する大阪食文化研究所の森田龍彦さん(42)は、食のグローバル化や文明の発達で季節に関係なく食料が流通するようになり、旬を知る機会が減ったと指摘したうえで、「ヌーボーなどの流行をきっかけに旬を知ってもらうことで、知識が深まるうえに、生産者との距離も縮まる。旬を知る動きが文化的なものとして定着していけば」と話している。

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