客の「滞在時間」が長くてもコメダが儲かる“意外な仕組み”
配信元:PRESIDENT Online 更新コメダには特別なランチメニューも少なく、ランチタイムは他の競合店に比べて突出して強くないのですが、それでも来店客は途絶えません。午後のアイドルタイムや、カフェが苦手な夜の時間帯も比較的強い。長時間営業の全時間帯でまんべんなく客席が回転することで、平均滞在時間の長さという不利を補っているのです。
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近年は座席と座席の間が狭い店や、イスの固い店では落着けないと感じる人が増えました。筆者はメディアから取材を受けると「セルフカフェ疲れ」と説明してきましたが、少しぐらい飲食代が高くても自分の空間を確保したい。この思いは広がっているようです。
1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。著書に『カフェと日本人』(講談社)、『「解」は己の中にあり』(同)、『セシルマクビー 感性の方程式』(日本実業出版社)、『なぜ「高くても売れる」のか』(文藝春秋)、『日本カフェ興亡記』(日本経済新聞出版社)、『花王「百年・愚直」のものづくり』(日経ビジネス人文庫)などがある。
(経済ジャーナリスト 高井尚之=文)