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どうなる郵便局の格安スマホ “最強ベンダー”参入否定も水面下で準備着々

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どうなる郵便局の格安スマホ “最強ベンダー”参入否定も水面下で準備着々

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 人員の問題もあり、一挙に2万4000局すべてが格安スマホを取り扱えるわけではない。だが、地方でスマホに興味を持っている高齢者などへの訴求力は「最強の格安スマホベンダー」(日本通信幹部)になる見通しで、MVNOも警戒感を募らせている。郵便局ネットワークを通じて山間部や限界集落などにスマホが浸透する可能性もある。

 一方、MVNOと“タッグ”を組むことについては、別の視点で日本郵政グループのメリットを指摘する声もある。

 「スマホを販売しなくても、日本郵便自体がMVNOの利用者になれば年間数十億円規模のコスト削減が達成できる。株式上場に向けたコスト削減に役立つ」(あるMVNO幹部)というのだ。

 日本郵政グループが業務に使っている携帯電話契約数は、NTTドコモなど携帯大手3社合計で10万件以上ともいわれ、膨大な通信費を支払っている。大口客として「相当にディスカウントしてもらっている」(日本郵便幹部)とはいえ、携帯大手との直接契約と、通信回線を借りて割安に販売するMVNO経由の通信サービスの調達とを比較すれば雲泥の差がある。

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