SankeiBiz for mobile

北海道電力、コンバインドサイクル発電所 来年9月着工へ準備開始

ニュースカテゴリ:企業のメーカー

北海道電力、コンバインドサイクル発電所 来年9月着工へ準備開始

更新

コンバインドサイクル発電の石狩湾新港発電所1号機の完成予想図  北海道電力は、LNG(液化天然ガス)を燃料とする石狩湾新港発電所1号機(57万キロワット)の来年9月着工に向けた土地造成、地盤改良など準備工事を開始した。同社で初めてのコンバインドサイクル発電所は、石狩市や小樽市にまたがり、燃料となる北ガスの石狩LNG基地に隣接した石狩湾新港に建設される。電力の安定供給のために、既設の火力発電所の経年化、燃料の多様化からなどを踏まえてコンバインド発電を採用。

 計画では、この1号機は15年9月に着工、19年2月に営業開始を予定。また、2号機(57万キロワット)は18年11月に着工して21年12月に営業開始。3号機(57万キロワット)は25年11月に着工、28年12月に営業開始を予定している。

 コンバインドサイクルは、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式。燃料の天然ガスを燃焼すると熱の発生と同時にガスの体積が急激に膨張。この膨張の力を利用してガスタービンを回す。ガスタービンから出た高温の排ガスの熱を利用して高温・高圧の蒸気を作り、蒸気タービンを回す。またガスタービンを回転させた後の排ガスの熱を利用するなど効率的に発電。また、天然ガスにはガス中に含まれる硫黄や窒素、塵などの不純物が除去されており、燃焼時に硫黄酸化物(SOx)、ばい塵が発生せず、窒素酸化物(NOx)の排出量も減らせるメリットがある。

ランキング