ガソリン、ダブル増税で5円弱上昇 週末に駆け込み需要本格化
更新全国のガソリンスタンド(GS)業者約1万6000社(約2万6000店)でつくる全国石油商業組合連合会(全石連)は、増税分を価格に転嫁することを申し合わせる「転嫁カルテル」を公正取引委員会に届け出た。店頭価格については、総額表示(税込み表示)に一本化し、元売り各社の子会社が直営するガソリンスタンドもこれにならう。
全石連は、転嫁や総額表示をしなかった店に「最大30万円の過怠金を科す」としているが、強制力はなく、未加盟店が約1万店もある。都内のGS関係者は「店頭価格を1円でも安く見せようと、税別表示にするGSも出てくるだろう」と懸念する。そうなれば、価格競争が激化し、淘汰(とうた)されるガソリンスタンドが出てきそうだ。
自動車ユーザーからの投稿を基にしたガソリン価格比較サイト「gogo.gs」で紹介されている新宿区の店舗のレギュラー1リットルの価格(14日以内)は149~162円と最大13円の差がある。4月以降、ユーザーが価格選好を強める可能性もある。