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派遣切り、就職浪人…苦難にあった人材が運営するサイト 黒字化を達成

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派遣切り、就職浪人…苦難にあった人材が運営するサイト 黒字化を達成

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 データ管理会社のエス・アイ(兵庫県姫路市)がリーマン・ショック直後の不況時に「派遣切り」にあった人などを一括採用し、新たに立ち上げたインターネットショッピングサイト事業が注目を集めている。当初2年半は売り上げゼロで厳しい状況が続いたが、昨年度は事業単体で初の黒字を計上。本業のデータ管理に次ぐ新たな事業の柱として期待を寄せている。

 サイト名は「はりまるしぇ」(http://harimarche.com/)。兵庫県播磨地方の地域情報のほか、スーパーの取扱商品や特売情報を掲載し、通販事業などを展開している。

 同事業に乗り出したきっかけは、平成20年秋のリーマン・ショック。直後にハローワークに1人の求人票を出したところ、半日だけの掲示にもかかわらず、10人以上の応募があった。

 同社自身もリーマン・ショックの影響を受けていたが、ほぼ全員を採用。今本茂男社長(69)は「厳しい雇用情勢の中、断り切れなかった」と話す。その後も採用を続け、半年間で計約20人が入社した。

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