東京五輪“コンドーム戦争” 薄くて強い自信作で勝負!国内メーカーの思惑
更新市場もコンドームメーカーを「五輪関連銘柄」と判断している。東証2部に上場する相模ゴムの株価は東京五輪決定前の292円から、一時364円に跳ね上がった。東証1部上場のオカモトも308円から一時328円まで急騰した。
選出されない不安も
だが、期待の声ばかりではない。
「正直な話、本当に選ばれるのか分からない」
国内のあるコンドームメーカー関係者は、こんな不安を口にする。「選出基準が不透明」というのがその理由だ。
オリンピックでのコンドーム配布は88年ソウル五輪から開始。2012年ロンドン五輪では参加者1万500人に対し史上最多の15万個が配布されたが、わずか5日で品薄になり話題を呼んだ。
コンドーム配布は、基本的に国際オリンピック委員会(IOC)が開催国のメーカーの中から選ぶとされているが、明確な選定基準は明らかにされていない。
長野五輪時、相模ゴムは、米国での製品販売審査に合格したことを示す書類を提出するようIOCから求められたが、「どのポイントが、選出基準になったのかは教えてもらえなかった」(同社関係者)という。