ニュースカテゴリ:企業情報通信
新型iPhone触ってみた! 指紋認証が便利、カメラ性能などアップ
更新
アップルの国内メディア向けのイベントで公開されたアイフォーン5s。ホームボタンをタッチして指紋を登録する=11日、東京・六本木 米アップルは11日、都内で国内メディア向けに、高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」の新製品「5s」と「5c」の体験イベントを開催した。普段から「アイフォーン5」を使用している記者も参加。早速、新たに搭載された指紋認証センサーなどを試し、その「進化」を実感した。
まずは上位機種の「5s」。サイズや重さは「5」と同じだが、最大の違いは指紋認証。画面下のホームボタンを指で触れて認証する仕組みだ。
スタッフに教わりながら自分の指紋を登録する。指の向きを変えて何度かボタンをタッチ、1分ほどで設定は完了した。いったん登録すれば、ボタンに指を置くだけで、ロック状態を解除。アップルの配信サイトでアプリや曲の購入もできる。
これまではパスワードを入力する必要があったが、面倒なので自動ロックの設定をしていなかった。「指紋認証なら誰でも簡単にセキュリティー保護ができる」(アップル)ため、妻(夫)にメールを見られたり、子供が勝手にアイフォーンのゲームをしたりという心配はなくなりそうだ。
最近、私用のスマホ(高機能携帯電話)やタブレット端末を仕事に使う企業が増えているが、セキュリティーがネック。指紋認証は企業にも支持されるかもしれない。
カメラ機能も向上させた。初めて2色のフラッシュを備え、スマホが不得意だった暗い場所での撮影も自然な写りになるようにした。実際に、会場で5と5sを使って撮影したところ、5sの方が人物の輪郭などが、くっきり写った。
何十枚も連写して写りのいい写真を自動選択する機能や、スローモーションの動画が撮影できる機能などもあり、アップルの担当者は「デジタルカメラと遜色(そんしょく)ない」と胸を張る。
新開発のA7チップとM7モーションコプロセッサーを搭載。アプリの起動が速くなり、バッテリー駆動時間も長い。
一方、ポリカーボネート樹脂の外装を採用した廉価版の「5c」。5よりやや大きく、重くなったが、持っただけでは分からない。
丸みを帯びたデザインと、鮮やかな色が印象的だ。シリコーン製のカバーと組み合わせ、さまざまな色が楽しめる。
バッテリー駆動時間が長くなるなど一部機能も向上しているが、中身はそれほど5との違いを感じない。5sより安い価格やデザインから、若年層の購入が中心になるかもしれない。
(田村龍彦)
5s 5c 5
色 金、銀、グレー 白、ピンク、黄、 白&銀、
青、緑 黒&スレート
重さ 112グラム 132グラム 112グラム
CPU A7、M7モーション A6 A6
コプロセッサー
カメラ性能 800万画素 800万画素 800万画素
2色フラッシュ、 LEDフラッシュ LEDフラッシュ
スローモーション
ビデオなど
指紋認証 あり なし なし
米国価格 199~399ドル 99~199ドル 199~399ドル