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新型iPhone、上位機種「5S」と廉価版「5C」を発表
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米アップルは10日(日本時間11日未明)、スマートフォン(高機能携帯電話)の最新機種「iPhone(アイフォーン) 5S」と廉価版「iPhone 5C」を発表した。日本でも20日にNTTドコモを含む主要3キャリアから発売される。
上位モデルと位置づけられる「5S」は、本体前面のホームボタンに指紋認証を備え、指を置くだけでパスワードを入力することなくiPhoneの操作やコンテンツの購入ができる。
またスマホで初となる64ビットの演算装置を搭載し、処理速度が現行機種「iPhone 5」の2倍まで向上。カメラ性能も秒間120コマのスロー撮影が可能になるなど改善されている。新たに金色の本体が追加され、黒と白に加えて3色展開となる。価格は2年契約で最安199ドルから。
一方、「5C」は従来の金属でなくプラスチック製の本体を採用した廉価版。鮮やかな5色の本体に「5」と同等の性能を持たせた上で、最安99ドルに抑えた。
両機種とも、基本ソフトの最新版「iOS7」を搭載。iOS7ではデザインや操作性が従来のiPhoneから一新される他、表計算やプレゼンテーションなどの書類を作成できるソフト「iWork」を無料で利用できるようになる。
米国や中国、日本などで13日から予約を受け付け、20日に発売。日本ではドコモとソフトバンクモバイル、KDDIが取り扱う。
秘密主義で知られるアップルだが、ほぼ事前の報道通りの内容となった。発表イベントの模様は米Engadgetなどテクノロジー系ネットメディアがテキスト中継したが、登壇したアップル幹部が「ネット上で見たことがある人もいるかもしれない」とおどける場面もあったという。