報道によると、本契約が難航しているのは工事費の精算方式のためらしい。道が提示した工事費の精算方式は「先工事後精算」で、工事費を事業者がまず執行しなければならない。工事が完了すれば、道が開発敷地を売却して工事代金を精算・支給する方式であるため、事業者にとってはリスクが大きいのである。
こうした着工遅れの懸念は日々高まっており、道議会の質疑で、副議長が「6年近く長引いてきたレゴランド事業の成功確率は1%に過ぎない」と悲観的に指摘したほどだ。
USKに続き、レゴランド・コリアも?
昨年のはじめ、韓国メディアに「韓国はテーマパークの墓場か」との見出しが躍った。過去20年来、米ハリウッド映画を題材にしたテーマパークの建設計画がことごとく頓挫してきたことを皮肉ったものだった。歴史は繰り返す。今年1月には、韓国水資源公社が推進していたユニバーサルスタジオの韓国誘致事業が結局失敗に終わったことが判明した。朴槿恵(パク・クネ)前大統領が選挙公約に掲げたことで、一時暗礁に乗り上げたものが再度推進されるという経緯があったが、朴氏の失脚で完全に立ち消えた。
現在絶好調の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)」の“復活劇”を受け、朝鮮日報が昨年、「『テーマパーク衰退論』を覆した日本」とのコラムを掲載するなど、期待感とともに日本への対抗心が高まっていた矢先の頓挫だった。