「世界で2番目に空気が汚い」韓国のPM2.5 中国から飛来も文句言えない実情 (1/4ページ)

2017.4.15 16:06

ソウル市がHPで発表している「大気環境情報」。画面はPM2.5による地域別の汚染度を示している日本語版。「悪い」を示すオレンジが結構多い
ソウル市がHPで発表している「大気環境情報」。画面はPM2.5による地域別の汚染度を示している日本語版。「悪い」を示すオレンジが結構多い【拡大】

  • 北京の公園で、汚れた空気から守るためマスクをして歩く女性たち(AP)
  • ブロッコリー(奥)とブロッコリースーパースプラウト(手前)
  • 韓国の政治は朴槿恵前大統領の逮捕に発展。一方で、PM2.5による大気汚染も深刻な問題に=3月25日、ソウル(AP)
  • 中国・北京の市街地で、大気汚染のためマスクをして外出する人たち(共同)
  • シャープ独自の空気清浄技術「プラズマクラスター」を搭載した空気清浄機=23日、大阪市

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の逮捕で大騒ぎの韓国だが、国民の騒ぎとなっているのは政治にとどまらない。鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫、さらに最近の韓国メディアは別の問題も取り上げるようになった。大気汚染だ。

 中でも問題視されているのは、中国では以前からいわれている微小粒子状物質「PM2.5」。朝鮮日報(日本語版)によると、今年に入ってから3月21日までの間に、韓国国内でPM2.5の警報と注意報に相当する「特報」が発令された回数は85回を数え、昨年の41回、一昨年の51回と比べてもはるかに多くなった。

 朝鮮日報はまた、3月21日朝のソウルの空気は一時、インドのニューデリーに次いで「世界で2番目に汚れていた」と報じた。「あくまで一時的だったとはいえ、北京よりもソウルの空気の方が汚れていたのだ」と。

 日本でもPM2.5問題がないわけではないが、汚染度は韓国のほうがはるかに深刻のようだ。

 PM2.5とはどういうものか。日本の環境省はウエブサイトで次のように説明している。

 (1)PM2.5とは、大気中に浮遊している2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリの1000分の1。髪の毛の太さの30分の1程度)以下の小さな粒子のこと。

 (2)PM2.5は肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されている。

韓国の空を汚すPM2.5の原因

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