女性の社会参画を推進する政策などを掲げた政府の「1億総活躍プラン」に、「期待する」と答えた「子育て世代」の20~40代の女性は28.5%にとどまることが、求人情報サービス会社エン・ジャパンの「女性の結婚・出産と仕事意識調査」で分かった。「期待しない」は43.2%。昨年10~11月にインターネットで調査し、20~40代の女性590人が回答した。
同社の担当者は「強制力のない政策が目立つ。企業が家事や育児と仕事を両立しやすい仕組みを整えないと女性の活躍は難しい」と指摘する。
期待する理由として回答者から「社会全体の意識が変われば女性も働きやすい環境になっていく」「政府の支援がなければ女性が出産後も当たり前に働ける社会は来ない」との声が寄せられた。
期待しない理由としては、希望しても認可保育所などに入れない待機児童の問題を挙げる人が多かった。「女性に出産、育児、労働とこれまで以上の役割を負わせようとしているだけだ」という意見もあった。
1億総活躍プランは昨年6月に閣議決定された。保育所の整備などの子育て支援策や、女性が社会で活躍できる環境の整備などをうたっている。