マレーシアのムスタパ貿易産業相は24日、トランプ米大統領が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの永久離脱を表明したことを受けて、東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合の強化などに軸足を移すとした声明を発表した。
ムスタパ氏は声明で、TPPが実現しなければマレーシアはASEAN経済共同体による経済統合や、日本や中国、インドなどが加わる東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などに焦点を当てると指摘した。
TPPについては「全ての参加国を利するバランスの取れた協定」と惜しみつつ、米国を除く11カ国は「連絡を密にし、全ての選択肢を考慮して進むべき最善の道を決める」と述べた。(共同)