トランプ次期米大統領は11日、ニューヨークのトランプタワーで20日の就任を前に記者会見した。「私は最大の雇用創出者となる」と約束し「多くの企業が米国に戻ってくる」と強調、海外に生産拠点を移す企業の製品に高い関税を課す考えを表明した。
ツイッターで一方的な情報発信を繰り返してきたトランプ氏の記者会見は、昨年11月の大統領選勝利後初めて。
次期米大統領が、これほど長期間会見しなかったのは異例だ。トランプ氏単独の記者会見は昨年7月27日以来、約半年ぶり。
トランプ氏はトヨタ自動車のメキシコ工場建設を批判するなど、民間企業の活動に介入し圧力を加える姿勢を鮮明にしており、日本企業への影響も必至だ。会見では日本や中国などとの貿易赤字も問題視し、是正に乗り出す構えを示した。
トランプ氏は、メキシコ工場の建設を取りやめた米フォード・モーターなどを高く評価する一方、米国外に拠点を移す企業が米国で製品を売る場合には高い関税を払うことになるだろうなどと「威嚇」した。(ニューヨーク 共同)