和食ブームで緑茶・日本酒の海外販売が絶好調 悪質な中国産の“模倣品”対策が急務に (2/2ページ)

輸出が好調な緑茶と日本酒
輸出が好調な緑茶と日本酒【拡大】

 海外で「SAKE」として認知度を高めている日本酒も、中国や韓国向けなどアジアを中心に輸出は勢いづいている。日本食レストランの出店ラッシュに加え、地域の蔵元が連携して輸出拡大に取り組んでいるほか、「政府と日本貿易振興機構(ジェトロ)などが協力して行う海外バイヤーとの商談会の効果も出始めている」(農林水産省)ようだ。

 ただ、輸出拡大の一方で、中国を中心に流通する模倣品への対策は課題だ。政府は15年から国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」の導入などに力を入れる。だが、日本産の入れ物に中身だけをすり替える巧妙なやり口も横行しており、“本物の日本ブランド”の認知に向けた地道なPR戦略や、対策の徹底が求められる。