英国、移民対策で壁の建設表明 フランス北部の港町カレーに再び急増 (2/2ページ)

 「ジャングル」と呼ばれるカレーのキャンプをめぐっては、仏側が移民らを国内の他の収容所に移したり、一部を撤去したりして対策を進めてきた。だが、キャンプの移民らは夏ごろから急増。当局によると、8月時点で過去最大規模の約7千人に上り、支援団体は約9千人と見積もる。イタリアなどからの流入が増えているためとみられる。

 地元では移民らが車両に乗り込むために強引な手口を使うことも問題化。壁建設の効果に懐疑的な見方も強く、5日には地元運送業者や農家らが道路を封鎖して閉鎖を求めた。

 仏側ではカズヌーブ内相が2日に現地視察し、警官を現行の1900人から200人増員するほか、「可能な限り迅速」に撤去を目指す意向を示した。一方で具体的計画は示さず段階的に進めるとしており、対応に苦慮している。