韓国は人もメディアも世界の目を過剰に気にする。最近では、「困ったときに頼れる人がいない」ランキングで韓国人が最下位になり、「生活の質指数」でポーランドやポルトガルと同水準に位置づけられ、国全体が意気消沈した。前者については国家レベルで「頼れる国がない」と解釈できなくもない。そして極めつけは「2060年には大気汚染死亡率が経済開発協力機構(OECD)最高」。しかし、大気汚染の“元凶”である隣国の中国に頼れないばかりか、「抗議することさえできない」と自虐的な論調も見られた。
韓国人が情に厚いというのは昔話
「あなたは困ったときに頼れる家族や友人がいますか」の問いに対し、韓国人の72・4%が「いる」と回答する一方で、「いない」は27・6%に上った。韓国紙、朝鮮日報(電子版)によれば、「いる」は09年から14年の6年間に7ポイント低下し、調査対象の36カ国(OECD加盟34カ国とブラジル、ロシア)のうち最低だったという。
この調査は、韓国の国会立法調査処が15年のOECD加盟国などの社会統合指標11項目(社会的関係、教育、雇用、個人の安全など)を分析した結果で、韓国は「社会的関係」を示す項目が特に低かった。社会的関係を示す項目は、世論調査機関のギャラップが各国で15歳以上の男女1千人に冒頭の質問をした結果に基づいているとしている。