韓国の平均PM2・5(微小粒子状物質)濃度は29・1マイクログラム毎立方メートルでOECD平均値(14・05マイクログラム毎立方メートル)よりも2倍高かった。世界保健機関(WHO)の指針(10マイクログラム毎立方メートル)の3倍水準という。
やはり中国には遠慮?
OECDは今年6月、韓国の大気汚染の深刻性を警告する内容が入った報告書を公表している。中央日報によれば、対処できない場合、約40年後の2060年にはOECD加盟国のうち最も大きな被害が生じるという内容だ。
報告書は車両や石炭火力発電所など産業施設、アンモニアを出す肥料の過多使用による大気汚染が招く社会的費用を推算。60年までに大気汚染による早期死亡者数は世界的に年間最大900万人にのぼるという。
これによると、10年を基準に韓国で大気汚染のために早期死亡する人は100万人あたり359人。日本の468人、欧州連合(EU)主要4カ国(英、仏、独、伊)平均(412人)より少ない。