夫婦は女子選手自身が韓国国籍の取得を希望していることなどを強調していた。中国の卓球界は選手層が厚い。五輪や世界選手権の舞台に立てるのは一握りの選手だ。そのため、チャンスを求めて外国に帰化する中国人選手が後を絶たないのは事実。それを受け入れる国も少なくない。
リオ五輪では米国代表選手6人のうち5人が中国出身だった。オーストラリア、オランダ、オーストリアもエースは決まって帰化した中国選手。日本の女子が団体準決勝で戦ったドイツも2人の帰化選手が含まれていた。国籍はドイツでも、名前をカタカナ表記してみても、実際は卓球王国・中国の選手と戦っているのと変わらない。
ただ、今回の韓国のケースは極めて悪質だ。申請が却下された夫婦以外にも、同様の申請が同じ時期に3件あったという。中には過去に五輪で金メダルを獲得した有名選手も含まれていたと伝えられる。