AIIBがホームページ上で洪氏の後釜を正式公募した7月8日は、米韓両国が在韓米軍へのTHAAD配備を発表した日でもあったからだ。
AIIBは、洪氏が担っていたリスク責任者(CRO)ポストを局長級に格下げして公募しており、韓国人副総裁の復活はまずないとみられる。
一方、AIIBとの関係では、日本政府はいまも一線を画している。しかし、水面下では、AIIB総裁の金立群氏が鳩山由紀夫元首相に「国際諮問委員会」委員への就任を打診。鳩山氏は、受け入れに前向きな考えを表明した。
外交問題にも発展する人事だけに、鳩山氏に秋波をおくる中国の思惑に関心が集まっている。