当初は、大宇造船の粉飾決算にかかわる批判を受けた自発的な休職とみられていた。
だが実態は、中国側の意をくんだAIIBからの事実上の辞職勧告によるクビ切りだったことが明らかになり、メンツをつぶされた形の韓国では「誰のせいだ」とばかりに責任論がふき出している。
朝鮮日報(日本語電子版)は社説で、国会での真相究明を求めている。
同紙によると、初総会を前にAIIBから「1週間以内に去就を決めるように」と洪氏が要求を受けていたことを政府は知っていたという。それを公表せずにAIIBと協議し、「休職」の扱いで妥協したと報じた。
そもそも金融の実務経験のない洪氏をKDB会長に起用したうえ、AIIBに送り出したことについても「納得しがたいことだ」と疑問を呈した。
中国の難癖、裏切り…
副総裁ポストを失うことに大きく落胆するのは、これまでのAIIBとの関係を振り替えると、当然のことといえる。