G7声明「過度な為替変動は経済に悪影響を確認」 麻生財務相「必要な時は対応」

2016.6.24 21:45

急激な円高が進み、厳しい表情でモニターを見つめる為替ディーラー=24日午前、東京・丸の内の三菱UFJ信託銀行本店

急激な円高が進み、厳しい表情でモニターを見つめる為替ディーラー=24日午前、東京・丸の内の三菱UFJ信託銀行本店【拡大】

  • 英国民投票の結果判明後、ロンドンの路上で離脱派(左)とすれ違う残留派の女性=24日(ロイター=共同)
  • 英国のEU離脱派の勝利を受け、大幅下落した日経平均株価の終値などを表示するボード=24日午後、東京・八重洲
  • 英国民投票の結果を受け、辞意を表明するキャメロン首相を映す街頭テレビ=24日午後、東京・有楽町
  • 英国民投票でEU離脱派が勝利したことを受け、辞意を表明するキャメロン首相=24日、ロンドンの首相官邸前(ロイター=共同)

 英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことを受け、日米欧の先進7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は24日夜、緊急の電話会談を開き、「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経済および金融の安定に悪影響を与えることを再認識する」などとする声明を発表した。

 麻生太郎財務相は電話会談後、財務省内で記者会見し、「為替市場の動向をこれまで以上に注視して、必要に応じて対応を行っていく」と述べ、為替介入の可能性を示唆した。

 声明では「G7の中央銀行は市場に十分な流動性があることを担保し、市場の動きを支えるための措置を取った」と説明。G7は「引き続き市場の動向と金融の安定を緊密に協議し、適切に協力する」とした。

 国民投票で離脱派が勝利したことについては「英国民によって示された意思を尊重する」としたうえで、「英国経済と金融セクターが強靱であるとの評価を確認している」とした。

 国民投票の結果を受け、日本や欧州で株価が大きく下落したり、急速に円高やポンド安が進んだりするなど、世界の金融市場に動揺が広がっている。G7は声明で市場の不安を解消し、危機を回避する狙いがある。

 為替市場の変動が無秩序とみなされれば、各国は協調介入に乗り出すことも視野に入れている。G7は2008年のリーマン・ショックでも緊急の共同声明を発表。平成23年の東日本大震災時には、急激な円高を防ぐために、協調して円売りの為替介入を行った経緯がある。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。