24日午前の東京市場では、投票が締め切られた欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国の国民投票の開票状況に一喜一憂する展開となり、円相場や日経平均株価が乱高下した。円相場は午前11時40分すぎに1ドル=100円を割り込み99円台まで急伸した。2年7カ月ぶり。日経平均株価も下げ幅は一時500円を超える荒い値動きとなった。
日経平均株価の午前終値は、前日比495円95銭安の1万5742円40銭。午前の安値は518円安の1万5719円だった。
前日の欧米市場では、英国のEU残留が決まるとの観測が優勢となり、株価が軒並み大幅上昇。ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。
ただ東京市場では、開票速報で離脱支持がリードと伝わると、一時1ドル=103円台まで円高ドル安が急速に進行。朝方に1ポンド=160円近辺まで上昇していた英ポンドも、一時1ポンド=145円台に急落した。
日経平均株価は堅調で始まったが、離脱支持が上回っていると報じられると大幅下落に転じた。午前10時すぎに480円安まで下げた後は値上がりに戻す場面もあったが、再び急落した。