科学の素地
朴大統領は12年12月の韓国大統領選で、「2020年までに月に太極旗(韓国の国旗)をはためかせる」と国産ロケットでの月面探査を公約に掲げたが、今年度の予算はわずか200億ウォン(約20億円)。一方で毎年秋になると「韓国からノーベル賞受賞者が出ないのはなぜか」とマスコミが大騒ぎする。
派手な目標は掲げるが、長期的に科学技術の発展を図ろうという真摯さはない。そのうえ、「ソメイヨシノの自生地がある」などと自然科学を冒とくする論がまかり通るようでは、ノーベル賞受賞はまだかなり先になるのではないだろうか。