“二人っ子”解禁、不動産業者に追い風 広めの間取り「次々と契約」 (2/3ページ)

2016.1.11 05:00

福建省福州市で2人の子供を連れて歩く母親。第2子出産の全面解禁を受けて、需要を見込んだ不動産業者は広めの間取りの住宅販売に力を入れ始めている(中国新聞社)

福建省福州市で2人の子供を連れて歩く母親。第2子出産の全面解禁を受けて、需要を見込んだ不動産業者は広めの間取りの住宅販売に力を入れ始めている(中国新聞社)【拡大】

 北京市中関村地区の情報関連企業で働く徐静さんも「70後」の一人だ。新政策の発表後は、どのママ友グループでもこの話題で持ちきりだが、年齢、体力、お金、気力といった現実的な問題から諦める人が大半だという。そんな中、徐さんは第2子出産を決意。安徽省の農村出身である夫は第1子が娘だったことから息子の誕生を強く願っており、これまでも第2子を望んでいたものの、公職に就いているため、諦めていたというのだ。78年生まれの徐さんは今ならまだ40歳未満。将来への不安はあるが、すぐに決断を下した。

 その後、徐さんはすぐに妊娠前検査を受け、夫は部屋探しを開始した。結婚後、同市朝陽区北苑に住んでいた2人は子供の学校を考え、西城区西単に引っ越していたが、広さは50平方メートル強しかなく、2人目を授かれば狭いと考えたからだ。10万元(約180万円)が相場の西単エリアは諦め、郊外で教育環境も悪くない順義区と大興区亦荘エリアに絞り見学を始めた。

 しかし、「70後」世代にとって、子供は望めばすぐに授かれるというものではない。徐さんは検査の結果、妊娠が既に「ハイリスク」であるとはっきり告げられてしまう。「70後」の中では若い方の自分でさえ、楽観的な結果ではなかった。徐さんは「年上の友人たちが第2子を望まない理由が分かった」と肩を落とし、慎重に考え直す必要を感じていると話す。

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