米ハワイ州のマウイ島で開かれていた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の首席交渉官会合が27日(日本時間28日)、4日間の日程を終えて閉幕し、引き続き28日から閣僚会合が始まる。甘利明TPP担当相は27日、現地に到着し、記者団に「首席交渉官会合で相当厳しい交渉が続いたが、かなりの進展があった」と述べ、閣僚会合での大筋合意に向け意気込みを示した。
今回の首席交渉官会合ではTPPの協定文31章で決着のメドがついていなかった14章のうち、「原産地規則」や「政府調達」など8章の決着が見込まれていた。
結果について甘利氏は「かなり道筋がついた」と述べるにとどめたが、交渉筋によると、物品貿易の基本ルールを定める「物品市場アクセス」や締約国間の紛争を解決する手続きについて定める「紛争解決」などがほぼ終了したという。