大慶油田の減産は、黒竜江省の財政に深刻な打撃を与えており、今年は約60億元(約1193億4000万円)の収入減を見込んでいる。
東北3省の経済成長率も目立って落ちてきた。昨年は汚職摘発で混乱の続く山西省が4.9%と全国で最も低かったが、それに続くのが黒竜江省5.6%、遼寧省5.8%、吉林省6.5%の東北3省だった。
東北3省は豊富な石油などの資源を背景に重工業を発展させてきた。02年から始まった東北振興政策も、大慶油田の生産維持を前提としていただけに、それが崩れるとなると、見直しが必要になってこよう。新たな活路はあるだろうか。