安倍晋三首相は21日夕、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」とみられる集団による日本人殺害脅迫を受けて首相官邸で開かれた関係閣僚会議で「厳しい時間との戦いの中で、徹底した情報戦を展開していく。地球儀俯瞰(ふかん)外交で培ってきた中東各国との信頼関係や、あらゆるルートを最大限生かし、政府として手段を尽くす」と述べた。
首相は「人命を盾にとって脅迫することは許し難いテロ行為で、強い憤りを覚える。改めて2人の日本人に危害を加えることのないよう、直ちに解放するよう、強く要求する。政府として引き続き、人命第一で対応に全力を尽くす」と語った。