今月末にかけて大型の新規株式公開(IPO)が相次いで実施される。9日はファミリーレストラン運営のすかいらーく、16日には就職情報などを扱うリクルートホールディングスがそれぞれ東証1部に上場する。今年のIPO件数は7年ぶりの高水準になる見通しで、大型案件や再上場が目立つ。来年以降もLINEや日本郵政などが見込まれており、関係者は株式市場の活性化に期待している。
すかいらーくは2006年にMBO(経営陣による自社買収)で非上場化して以来、8年ぶりの再上場。公募・売り出しに適用する公開価格は1200円で、発行済み株式数から算出した時価総額は約2300億円で、外食では日本マクドナルドホールディングスに続く2位となる。調達資金は新規出店や既存店の改装に向けた設備投資資金に充てる。
一方、リクルートが6日発表した公募・売り出し価格は1株3100円で時価総額は約1兆7800億円と、今年最大の案件になる。同社の上場の狙いは海外事業の強化。経営の信頼性や透明性を確保し、株式市場からの資金調達をM&A(企業の合併・買収)に活用していく。