百獣の王ライオンが首をつった。あり得ないような話だが、インドネシア・ジャワ島東部のスラバヤ動物園で実際に起きた。1月7日、檻(おり)の中で首をつった状態で死亡したライオンが見つかったのだ。
動物園側は「事故死」を主張するが、捜査当局は、殺害された可能性があるとみて捜査に乗り出した。欧米メディアが「死の動物園」と呼ぶ同園では2年間で500匹もの動物が死亡。その中には不審死もあるとされる。「死の動物園」でいったい何が起きているのか。
「ライオンがこんな死に方をするはずがない」
ジャカルタ・グローブやジャカルタ・ポスト(いずれも電子版)などによると、死んだライオンは1歳半のオスのマイケル。7日朝、管理担当者が巡回中に発見した。広報担当者の説明では、マイケルは、檻の鉄格子の上部に取り付けられた金属製のケーブルに頭部を乗せた状態で死んでいた。